【脊髄硬膜動静脈ろう】杖歩行・家族の付き添いが必要な状態で障害厚生年金2級(千葉県四街道市・50代男性)

2026年6月

以下「障害厚生年金2級」【脊髄硬膜動静脈ろう】の受給事例についてご説明します。

脊髄硬膜動静脈ろうは、下肢のしびれや痛み、筋力低下、歩行障害などがみられ、症状が徐々に進行することがあります。

また、初期には腰部脊柱管狭窄症などの整形外科疾患と症状が似ているため、診断に至るまでに複数の医療機関を受診するケースもあります。

今回のご本人も、当初は両下肢のしびれや痛みがあり整形外科を受診し、脊柱管狭窄症、変形性頚椎症、多発性硬化症の疑いの診断を受けました。

その後も症状が続いたため別の医療機関を受診し、検査を重ねた結果、大学病院で「脊髄硬膜動静脈ろう」と診断されました。

手術を受けましたが、その後も下肢の症状や歩行障害が残り、杖を使用するようになりました。

さらに症状に対してバクロフェン髄注療法の手術も受けましたが、歩行は次第に困難となり、現在は外出時に奥様の付き添いが必要な状態となっています。

ご相談いただいた時点では仕事もしておらず、日常生活にも大きな支障が生じていました。

本件では、

👉 「診断までに複数の医療機関を受診していたため、どこが初診日になるのか」

👉 「杖歩行や奥様の付き添いなど、実際の歩行障害・日常生活の状態をどのように診断書へ反映するか」

が重要なポイントとなりました。

病名

脊髄硬膜動静脈ろう

地域

千葉県四街道市

年齢

50代

性別

男性

認定結果

障害厚生年金2級
年金額:約166万円
(年金生活者支援給付金5,450円/月)

障害年金相談時の状況

ご本人は、両下肢のしびれや痛みなどの症状があり、整形外科を受診しました。

当初は脊柱管狭窄症が疑われ、その後、別の整形外科でMRI検査を受けましたが、腰には大きな異常が認められませんでした。

症状が続いたため総合病院を受診し、脊髄の病気が疑われ検査入院。その後、大学病院を受診し、脊髄硬膜動静脈ろうと診断されました。

手術を受けましたが歩行障害が残り、現在は杖を使用しています。

さらに症状に対してバクロフェン髄注療法の手術も受けましたが、歩行は困難で、外出時には奥様の付き添いが必要な状態となっていました。

また、相談時には仕事をしていませんでした。

本件では、
👉 「どの医療機関が障害年金上の初診となるのか」と「現在の歩行障害の程度」

が重要なポイントでした。

障害年金請求までのサポート

① 初診日を慎重に整理

脊髄硬膜動静脈ろうと診断されるまでに複数の医療機関を受診していたため、どの受診が今回の傷病の初診日にあたるのかを慎重に確認しました。

最初の整形外科には、
👉 受診当時の両下肢のしびれや痛みなどの症状と、その後の受診経過

について、できるだけ具体的に証明していただきました。

また、現在の主治医にも、今回の脊髄疾患につながる症状がいつから始まっていたのかを確認しました。

② 日常生活動作をヒアリング・確認して診断書を依頼

診断書を依頼する前にご本人と面談し、歩行、立ち上がり、着替え、入浴など「日常生活における動作の障害の程度」について詳しくヒアリングしました。

また、面談時には、ご本人の歩行や立ち上がりなどの実際の動作も目視で確認しました。

そのうえで、

👉 ヒアリングした内容と実際に確認した動作の状態を整理し、診断書作成の参考資料を作成して医療機関へ診断書を依頼しました。

③ 杖歩行だけでなく、実際の日常生活の支障を確認

ご本人は杖を使用していましたが、障害年金では**「杖を使っている」という事実だけでなく、実際にどの程度歩行や日常生活が制限されているか**が重要です。

そこで、杖なしで
・どの程度の距離を歩けるのか
・屋内・屋外を一人で歩けるか
・片足で立てるか
・日常生活で家族からどのような援助を受けているのか

・階段の上り下りができるか

などを詳しく確認しました。

特に最近では、
👉 奥様の付き添いがなければ外出することが難しい状態

であることも含め、実際の生活状況が伝わるように病歴就労状況等申立書を整えました。

障害年金の結果

審査の結果、

👉 障害厚生年金2級

が認定されました。

年金額は、

👉 約166万円(配偶者加給年金額含む)

となりました。

さらに、

👉 年金生活者支援給付金 5,450円/月

も認定されました。

初診日までの受診経過を丁寧に整理するとともに、杖歩行や奥様の付き添いなど、現在の歩行障害と日常生活への影響を具体的に伝えた事例です。

<アンケート>依頼した理由、感想(原文)

◆依頼した理由やきっかけ
障害者年金に強そう

◆依頼後の感想(対応、コミュニケーションの取りやすさなど)
LINEで対応できたので良かった

◆その他、ご意見など
ありがとうございました

脊髄硬膜動静脈ろうの受給ポイント

・診断までに複数の病院を受診している場合は、初診日の整理が重要
・手術後も残っている下肢のしびれ・麻痺・歩行障害を具体的に伝える
・杖の使用だけでなく、杖なしでは歩行不可能であること、起きている間は常に杖が必要な状態、家族の付き添いの有無など、実際の日常生活への影響を診断書に反映する

👉 「歩けるかどうか」だけではなく、「どの程度の歩行が可能で、日常生活にどの程度の援助が必要か」を具体的に伝えることが重要です。

脊髄疾患による歩行障害でお困りの方へ

今回のように、

・最初は腰の病気を疑い整形外科を受診した
・その後、脊髄の病気と診断された
・手術後も下肢のしびれや歩行障害が残っている
・起きている間は杖が必要な状態である
・外出には家族の付き添いが必要である

という場合には、初診日の判断と現在の障害状態を正確に伝えることが重要です。

また、

👉 最初の病院で現在の病名がついていなくても、そのときの症状が現在の傷病につながっていれば、障害年金上の初診日となる場合があります。

そのため、

・最初にどのような症状で受診したのか
・複数の医療機関のうち、どこを初診日とするのか
・杖歩行や歩行可能な距離、家族の付き添いなどを診断書にどのように反映してもらうか

これらを適切に整理する必要があります。

👉 診断までに複数の医療機関を受診している場合や、手術後も歩行障害が残っている場合は、初診日や障害状態の整理が複雑になることもあるため、社会保険労務士などの専門家へご相談いただくことをおすすめします。

障害年金の申請方法がわからないという方は、下記のリンクより弊事務所「bio社会保険労務士事務所」までご相談ください。一人ひとり親身になってご相談を承ります。

北村恭子
bio社会保険労務士事務所 公式サイトはこちらから