- 病名
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若年性アルツハイマー
- 地域
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千葉県
- 年齢
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50代
- 性別
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男性
障害厚生年金2級
年金額:約246万円
相談時の状況
ご本人は50代で、これまで長く働いていましたが、物忘れや判断力の低下が目立つようになり、若年性アルツハイマーと診断されました。
会社からも退職をすすめられ、体調や生活への不安から、ご家族(奥様)よりご相談をいただきました。
診断書はすでにご家族が病院から受け取っており、担当医が変わる予定もあったため、修正が難しい状況でのご依頼でした。
申請まで時間が限られていたため、急ぎつつ丁寧にサポートしました。
申請までのサポート
すでにご家族が医師にお願いしていた診断書を拝見すると、ご家族からご相談時に聞いていた初診日ではありませんでした。
ご本人はこれまで、不安感や気分の落ち込みによる通院を複数回経験しており、うつ病と診断され、2回の傷病手当金も受給していました。
一時は体調が安定し仕事を続けていましたが、再び症状が悪化し、その流れの中で若年性アルツハイマーの診断を受けました。
まずは初診日と考えられる病院に対して、受診状況等証明書(初診日の証明書)の作成を依頼しました。
その後も、証明内容の確認や修正のお願いなど、何度も病院と連絡を取り合いながら対応を進めました。
今回の申請では、「若年性アルツハイマーによる障害」を主な傷病とし、過去の精神疾患の経過もあわせて整理したうえで、事後重症請求で進めました。
医師が作成した診断書の内容からは、障害年金3級に相当する程度と考えられるものでした。
しかし、申立書では、ご本人の日常生活での困難さや、ご家族による介護の負担、これまでの経過を丁寧に記載し、実情が伝わるよう工夫しました。
また、うつ病での過去の治療から約4年が経過し、再び受診したことから、
**「社会的治癒(いったん回復し普通に生活していたと認められる状態)」**という考え方を使って申請を行いました。
この方法を取ることで、より有利な制度(厚生年金)での申請が可能となり、年金額も多く見込めるケースとなりました。
申立書では、前回の治療後から現在の通院までの間に、体調が安定していたことや、旅行などを楽しめていた様子を説明。
さらに、元気だった頃の写真も添えて、現在の状態との違いが伝わるよう工夫しました。
結果
当初は3級相当と予想していましたが、実際には障害厚生年金2級が認定されました。
<アンケート>依頼した理由、感想
【障害年金申請の体験談】 ~ご家族より~
夫が若年性アルツハイマー病と診断され、障害年金の申請を自分たちで進めていました。必要書類の収集や診断書の取得など、途中まではなんとか進めていたのですが、精神的な負担が大きく、正直なところ心が折れそうになっていました。そこで、やはりプロにお任せしたいと考え、北村さんにご依頼させていただきました。
北村さんとのやり取りの中で、こちらの希望がうまく伝わっていないと感じ、時には率直に意見をお伝えする場面もありました。しかし結果として、北村さんは私たちの状況を深く理解し、私たちが受けられる最大の利益を考慮して、迅速に申請を進めてくださいました。そのおかげで、無事に障害年金2級を受給することができました。
今回の申請では、初診日が明確であれば比較的スムーズに進むと聞いていましたが、私たちの場合は過去に遡る必要があり、非常に複雑なケースでした。もし自分たちだけで無理をして続けていたら、これほどの良い結果には繋がらなかったと思います。
北村さんにお願いして本当に良かったと心から感謝しております。