2025年12月
受給事例
以下「障害厚生年金2級」【統合失調症】の受給事例についてご説明します。
ご相談は、お母様とご本人ご一緒に当事務所の応接室にお越しいただきました。
面談中にも突然倒れてしまう場面があり、日常生活や就労の難しさが強くうかがえる状況でした。
ご本人は高校卒業後すぐに就職されており、厚生年金に加入して勤務されていて、初診日は20歳前にあることが判明しました。
その後もアルバイトなどで就労を試みていましたが、
・勤務中に失神し倒れてしまう
・体調不良により仕事が続かない
・自宅でも突然倒れることがある
といった状態が続き、安定して働くことができない状況でした。
ご家族も大変心配されており、障害年金の申請を検討され当事務所へご相談いただきました。
本件のポイントは、20歳前に初診日があるケースであっても、初診日の時点で厚生年金に加入して就労している場合には、障害厚生年金として請求します。
一般的に20歳前傷病の場合は保険料納付要件は問われませんが、本件のように初診日時点で就労歴がある場合には、障害厚生年金で申請をします。保険料納付要件も必ず確認します。
初診日の整理および受診状況等証明書の取得を行い、日常生活や就労状況の困難さを丁寧に申立書へ反映しました。
その結果、無事に障害厚生年金2級の受給が決定しました。
ご家族からは感謝のお言葉をいただき、今後の生活の安定につながる結果となりました。
- 病名
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統合失調症
- 地域
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千葉県船橋市
- 年齢
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20代
- 性別
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男性
障害厚生年金2級
年金額:約132万円
遡及:約119万円
(年金生活者支援給付金 5,450円/月)
相談時の状況
ご本人は高校卒業後すぐに就職され、厚生年金に加入して勤務されていましたが、体調を崩し、
・幻聴、幻覚
・不安定な精神状態
・失神や体調不良
といった症状が現れるようになりました。
就職後まもなく幻聴・幻覚が出現し、仕事中に症状が悪化し、医療機関へ救急搬送される事態となりました。
その後、ご実家に戻り約1年間療養されましたが、体調は安定せず、通院を継続しながらも
・アルバイトを始めても数日〜初日で体調不良により退職
・外出や対人関係が難しい
・自宅での生活が中心
という状況が続いていました。
現在は、統合失調症により就労が困難な状態であり、働きながらの生活が難しく、障害年金の申請をご検討される状況でした。
ご本人は「働きたい」というお気持ちはあるものの、心身の状態が安定せず、安定して働き続けることができない状態でした。
請求までのサポート
① 初診日の整理(障害年金 初診日)
20歳前の受診歴が明確であり、初診日を正確に整理したうえで請求方法を検討しました。
👉 障害年金は「初診日」が最も重要なポイントです。
初診日の判断によって、障害基礎年金・障害厚生年金のどちらになるかが決まります。
② 就労できない実態の整理
・アルバイトが続かない
・初日〜数日で体調が悪化する
・失神し救急搬送されたことがある
このような経過を時系列で整理し、
👉 『働きながら生活することが難しい状態(就労継続困難)』であることを明確にしました。
※精神の障害年金は
『現在、働くことができるのか』『安定して働き続けられるか(就労の継続性)』が重要です。
③ 日常生活の支障の整理
・金銭管理はご家族が行っている
・対人関係に困難がある
・一人での外出が難しい
・幻覚や被害的な不安がある
このような状況を整理し、
👉 『日常生活能力の低下(精神の障害年金の重要な判断基準)』が伝わるよう、病歴就労状況等申立書へ丁寧に反映しました。
④ 障害年金の診断書の内容確認
・幻聴、幻覚の頻度
・社会生活への影響
・就労困難の程度
について、診断書の内容を詳細に確認しました。
診断書を確認したところ、実際の病状と異なる記載や、症状が安定しているように見える表現があったため、修正を依頼しました。
また、一部に文字が切れている箇所があり、内容が正確に伝わらないおそれがあったため、あわせて修正を依頼しました。
👉 障害年金は「診断書」で結果が大きく左右されます。
そのため、当事務所では内容を細部まで確認し、適切に反映されるようサポートしています。
結果
無事に
👉 障害厚生年金2級 遡及請求が認定
されました。
就労意欲があっても、
実際に継続して働くことができない状態であり、現在も就労できていないことにより認定された結果です。
<アンケート>依頼した理由、感想 (原文のまま)
・ホームページにある受給事例がわかりやすく、社会保険労務士さんに頼んだ方が良いと思いました。
・相談のメールを送ってからのお返事が早く、実際に事務所にて面談をさせて頂きました。 色々親身に話を聞いていただき、不明な点もわかりやすく答えていただき、次に何をすればいいのかも的確に教えていただけました。 北村先生に頼んでとても良かったと思っています。
・二年後の更新は又お願いしたいです。 心と身体が上手く整い、社会復帰ができるよう焦らず頑張ります。
統合失調症の受給ポイント
・精神の障害年金の申請では「就労ができるのか」「安定して働き続けられるか」が重要です
・幻聴や妄想などの症状が生活にどの程度影響しているかがポイントです
・家族の支援が必要な状況も評価対象になります
👉「見た目ではわかりにくい困りごと」をどう伝えるかが大切です
統合失調症で障害年金を検討されている方へ
今回のように
・働く意欲はあるのに続かない
・何度も仕事に挑戦しても体調を崩してしまう
・ご家族がサポートしている
このようなケースは少なくありません。
障害年金は、
「頑張っている人ほど伝わりにくい制度」です。
ご本人だけでなく、ご家族からのご相談も大歓迎です。
どうぞ安心してご相談ください。
北村恭子
bio社会保険労務士事務所
